最近、私のボイスレッスンを受けてくれた女性の話。
長いお付き合いでありボディセラピストでもあるひろちゃん、
なぜか彼女は「朗読」ができない。
詩を読んでというと、とたんに固まりコチコチにこわばる。普通に読む、がもうすでにできないの!
これはもうずっと昔からなのだそう。
なので、彼女に確認をする。
「多分、この原因は深いと思う。どう?深掘りしてみる?」
彼女はやってみる、と返事をくれた。
彼女の奥の奥のほうへと入ってみると、彼女自身が答えに気づく。
母との関係だ。とっくに母親のもとを離れて生活しているのにも関わらず、ずっとずっと心残りにしていて心の奥底に”大事にしまっているモノ”がある。
彼女と一緒にその氷を溶かす。長年大事にしまってきたソレを、今すぐに手放すことは難しい。(できなくはないけど)
なぜならその大事にしてきたモノとお別れするには痛みを伴うからだ。それがなくなると、まるで”自分がいなくなるのではないか”そんな感覚にとらわれるからだ。
無理をしてはいけないので、本人のペースに任せながら誘導する。
そして本人の口で言えなかった思いを言葉にして、涙を流す。
感情をしっかりと感じている証拠。涙が流せたら、言葉にできたら、おめでとう!!
ずっと自分の外側に答えを求めていた彼女が、内側に問いかけることをはじめた。自分を愛するために、嫌いな自分を許すことをはじめたんだ。
これはすごいこと。
すこん!と拓ける気づきが起きると、自分の感覚も変わる。
これまでできたことが、「あれ!?どうなってんの!?」ってなって、できなくなったりもする。おもしろいよね。それでいい。
できなくなったこと、というのは、やらなくていいことなのだから。
一歩、自分自身の本質に近づける喜びを感じて、新しい自分に乗ることを楽しめばいい。不安定になってもなんら問題ない。
ちょっと噛み砕くと、
「朗読ができない」ってさ、
できる人からしてみれば、え、なんで?と思うような悩みですよね。
ただ読むだけでいのに?、と。
彼女の持っていた価値観は「正しい読み方があるはずだ」
だから間違えるのが怖くて、読めない。
なぜ間違えるのがそんなに怖いんだろう?
これをまた何重にも掘り下げてみえてきたのは
「嫌なことを嫌と感じてはいけない」という制限。
これね、「嫌だと言えない」にも到達できてなくて、「嫌だと感じることすら許さない」わけですから、きついですよ。
この思い込みは幼少期、母との関係から起きていて。この一見するとバラバラにみえるものが、すべてつながっていて集約されてるのです。
この原因に気づき、それに紐づいて記憶されてる感情を感じて発散すれば、自然とその心のブレーキは外れる。
(これをインナーチャイルドの癒し、と呼んでいますが、呼び方はどうでもいいです)
癒せると彼女にとって朗読をするのも怖いことではなくなり、純粋に楽しめるようになる。楽しんで読めるようになったら、これからレッスンはもっと楽しいよね!
というか「好きなことが、楽しめない」これはつらい。
どれだけ練習を重ねても苦しくて上達しないときは、他の原因があるかもしれません。
一粒で二度美味しい、いいレッスンでしょ(≧∀≦)笑
今日もいい夢を!
コメントを残す